2018/10/26
集え。奈良で戦うデザイナー!
デザイナー 独立
2018.9.7
#10
弊社のお得意様である「柄木田製粉株式会社」様の新製品「信州美人」シリーズ。信州産の材料と世界観にこだわった、とっても美味しいお蕎麦とうどんの乾麺です。
シリーズの発案・ネーミングから、ロゴ・イラスト・撮影・ライティング・パッケージ・リーフレット・ポストカード等、epoがトータルに制作させて頂きました。とても思い入れの深い案件です。
このシリーズが生まれたきっかけは、商品企画担当者様の「信州を贈りたいんです」という一言でした。
弊社で別件の打ち合わせ中、お茶を飲みながら
「新商品を作らないといけないんですけど、アイディアが湧かなくて…」
「会社と工場が長野にあるので、”信州”を打ち出したいんだけど…」
「というか”信州を贈りたい”んですよ」
「でもねぇ…」
「何を言ってるんでしょうか私は…」
と、たっぷり悩んでお帰りになられた事がありました。
そして、その夜、あー…アレだ。アレ使おう。と唐突に思いついたのです。
「アレ」というのは、以前に別件で使おうと思ったものの結局お蔵入りになってしまって温存していたアイディアで、”一見で差のわかりにくい商品に人格と世界観をプラスする”。まぁいわゆる「擬人化」です。
商品の擬人化(又は、キャラ付け?)自体は古くからある手法です。ただ、その頃(数年前)は「萌え米」に代表されるようなアニメっぽい擬人化商品が大人気で、「擬人化=萌え!美少女!アニメチック!」というイメージに偏ってしまっていたように感じます。
いや、美少女はいいのだ。信州の避暑地でたたずむ着物と日傘の美女とかステキ。
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ただ、今回はアニメチックはいかん。アニメは嫌いじゃないし、実際「萌え米」メッチャ売れてるらしいけど、タッチに流行り廃りがありすぎる…いっときの話題性だけじゃく、長く愛されるキャラにしないと。
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男前豆腐店とか、キャンディーの小梅ちゃんとか、赤い帽子のクッキー缶とか、あんな感じ…
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タッチを探そう。
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上村松園の日本画の美しさはんぱねぇージブリのかぐや姫かわいいー
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ヨシいっちょ描いてみよう
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おっ!割とべっぴんさんに描けたー。
こんな感じで、
・粉の滋味が味わい深い商品→ほっこり柔らかそうな可愛いタイプ
・すっきりしゃっきりした味の二八蕎麦→キレイ目美人
・通好みの商品→ツンとした個性的なタイプ
…とか食味とキャラクターをリンクしていけば、地味になりがちな(失礼)麺売場で目立つし、お客さんも選びやすくて覚えやすいんじゃないかとー。
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シリーズ名はシンプルに「信州美人」で!信州の素朴で上品な美人さんが「信州の風を届けます…」的な。
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進物用の箱もさー、ちょっと変わったのにして、蕎麦屋ののれんをくぐる感じにするとかー。季節ごとのバリエーションを作って集めたくなるようなのにするとかー。
このあたりまでを一気に企画書に落とし込みます。
顔となるキャラクターは、見た目だけでなく性格も考えたり…。
頼まれた訳じゃないけど、売場イメージも作ってみたり…。
そして、企画書をまずは営業兼ダンナの哲治氏に見せてみると、
「頭痛くなってきた」
お?
「メッチャ良くてテンション上がり過ぎて頭痛い」
あ、そうですか。それはよかった。
さて後日、件の担当者様がみえた時に提案させてもらうと、
「頭痛くなってきました」
え。
「素晴らしい案で頭がぼーっとしてきました」
「なんか元気出てきました」
どっちですか。
最高の醍醐味コメントありがとうございます。
そんなわけで動き出した「信州美人プロジェクト」。商品化まで数年間、紆余曲折ありましたが、ほぼ提案時の世界観のまま世に出ることになりました。
もちろんパッケージにも思い入れが深いのですが、中身の麺もスゴイです。美味しいです。キャラクターイメージと食味の一体感の追及・信州産材料へのこだわりとコストとの兼ね合い…などなど、開発泣かせだったそうです。
その後、リーフレットとギフト商品に同梱するポストカードも制作させて頂きました。
今後も同シリーズの新商品追加や広告アイテム制作を企画中です。
「信州美人」販売について
現状、諸事情により販売店は限られているのですが(長野県内の一部のホテル・銀座NAGANO etc)、柄木田製粉のオンラインショップ でも購入できます。
2年連続 農林水産大臣賞受賞!!
「信州美人 石臼引きそば」が第59回・第60回信州そば品評会にて、最高賞である農林水産大臣賞 を2年連続で受賞しました!
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